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骨のうたふ
先日の勇造さんのライブ会場で
オットさんが買った雑誌「雲遊天下」をお昼にチラチラ読みました。

「雲遊天下」は
豊田勇造さんをはじめ、
友部正人さん、中川五郎さん、田川律さんなどが
連載されており、
音楽と文芸が融合した稀有な本なのです。

その中で
ある詩人の名前を知りました。

竹内浩三

かつて戦争で命を落とした
多くの若者の中の一人で、
フィリピンのルソン島で
23歳で人生を閉じることになりました。


彼が入隊二ヶ月前に書いたと言われる詩です。



骨のうたふ  


戦死やあわれ
兵隊の死ぬるやあわれ
とおい他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

苔いじらしや あわれや兵隊の死ぬるや
こらえきれないさびしさや
なかず 咆えず ひたすら 銃を持つ
白い箱にて 故国をながめる
音もなく なにもない 骨
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や 女のみだしなみが大切で
骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨は骨 骨は聞きたかった
絶大な愛情のひびきを 聞きたかった
それはなかった
がらがらどんどん事務と常識が流れていた
骨は骨として崇められた
骨は チンチン音を立てて粉になった

ああ 戦場やあわれ
故国の風は 骨を吹きとばした
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった
なんにもないところで
骨は なんにもなしになった





世界中にこのような若者がどれだけいることだろう‥
と想像します。

だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや‥





この詩を青空文庫で読んで




この本をすぐに注文しました。






今日の1曲

畠山美由紀のわが美しき故郷よ




 

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読書日記 | 21:58 | comments(2) | trackbacks(0)| - |
コメント
この詩をかつて長男と読んだことがあります。
今のシアワセをかみしめ、
勉強できる幸せ、
仕事できる幸せに
感謝しました。
| 緩和ケア薬剤師 | 2016/05/13 10:40 AM |

緩和ケア薬剤師さん

まさにそうですね。

私もすぐに息子に読ませようと思いました。
漫画や映画が好きで
将来の夢があった若者に詩なのですね。

神戸から帰ったら本が届いていました。
読んだら息子に送ろうと思います。
| nancy | 2016/05/16 10:58 AM |

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